抄録
昇華性を有するガス状ホウ素化合物測定法について, 煙道内外の温度差や分圧等の影響の少ないアルカリ (炭酸カリウム) 含浸ろ紙を捕集剤に用いた煙道内排出ガス採取法 (1形方式) を開発した。更に, 初期に開発したインピンジャーに捕集する煙道外排出ガス採取法 (2形方式) と比較検討した。
2形方式は, 実際の測定において, 昇華性を有する化合物については煙道内外の温度差や分圧等の影響を避けられないと考えられる。一方, 1形方式の測定値は煙道内排出ガス採取法を採用しているため, 昇華の影響がなく優れていることが明らかとなった。