抄録
Kachruの世界の英語(Englishes)のthe Three Circlesモデル(Kachru 1985;1986;1992;1996)は変化する英語の分布や機能を3種類の円で説明する。このモデルは現代の多様な英語を捉えるために、大きな貢献を果たしている。しかし近年、モデルがグローバリエーションの進行と共に変化していく英語の動性や多様性を捉られていないことが問題点として指摘されている。Park and Wee(2009)ではBourdieu(1991)の「言語市場(linguistic Market)」の概念を取り込み、モデルを再構築する。本稿では、世界の英語について、 Three Circlesモデル、言語市場とPark and Wee(2009)の提案するモデルについて考察する。