太成学院大学紀要
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最新号
選択された号の論文の14件中1~14を表示しています
  • ―CEFR基準教科書の検討―
    井手 裕美
    2020 年 22 巻 p. 1-12
    発行日: 2020年
    公開日: 2020/07/13
    研究報告書・技術報告書 オープンアクセス
    スイスARの小学校第6学年使用英語教科書Young World 4 English Class 6 Pupil’s Bookと,副教材Teacher’s Book,Activity Book,Audio texts / testを調査することにより,ヨーロッパ言語共通参照枠の管轄下にあるスイスの小学校英語教育の根幹と目的を解明し,日本の公立小学校第6学年使用の教科書We Can! 2の「児童用」及び「指導編」の構成・内容・英語教育の目的と比較し,これからの日本の英語教育の在り方と方向性を検討する。
  • 猪池 雅憲
    2020 年 22 巻 p. 13-21
    発行日: 2020年
    公開日: 2020/07/13
    研究報告書・技術報告書 オープンアクセス
    タイピングスキルは,学生にとって,課題やレポート作成等でオフィスソフトを使用するのに必須のスキルである。しかし,大学入学時においてタイピングスキルを習得している学生は多くはいない。そのために,自学自習ができるタイピング学習ソフトを配付しているが,タイピングスキル獲得までに至らない学生がいる。そこで,タイピング指導を改善すべく,タイピングスキル獲得までの時間を的確に明示することがタイプクイックへの取り組みを継続できる要因の一つとして考え,タイピングスキル獲得までの学習時間データを収集し分析を行った。その結果,学習時間とタイピングスキル獲得者の割合との関係は,3時間30分で約60%,6時間で約80%,9時間では約90%の学生がタイピングスキル獲得をしていた。最長学習時間は約24時間であった。これにより,タイピングスキル獲得までの学習時間が明確になり指導法の改善をはかることができる。
  • ―困難事例への対応―
    河合 篤史, 大久保 敏昭, 石田 千晶
    2020 年 22 巻 p. 23-31
    発行日: 2020年
    公開日: 2020/07/13
    研究報告書・技術報告書 認証あり
    本研究は,2019年の日本心理臨床学会第38回大会における自主シンポジウムを基に,臨床心理士の資格をもつ教師の活動の可能性を明らかにすることを目的とした。シリーズ5回目となる本年度は「困難事例への対応」をテーマに,困難事例をリフレクション(省察)することを通して議論をした。その結果,教師が臨床心理学を学ぶことによって,子どもの行動の背景にある心理を想像し,それを言語化しながら,関係性の中で指導ではなく共に考える姿勢が生み出されたことが明らかになった。また,困難事例の対応には,包括的なアセスメント,チームアプローチ,保護者との連携協働,教室内でできる予防・対応策の準備が重要であることなどが明らかになった。
  • -3組の母娘ペアデータを多集団同時分析に適用して-
    小高 恵, 紺田 広明
    2020 年 22 巻 p. 33-43
    発行日: 2020年
    公開日: 2020/07/13
    研究報告書・技術報告書 オープンアクセス
    本研究は中学1年生の母娘の3組のペアを対象に,質問紙による測定を100日以上行い,日々の母娘関係の影響過程について検討した。これまでの研究で得られた日々の母娘関係の主要な共通概念である「母娘の親和的コミュニケーション(親和因子)」と「娘の自己主張(主張因子)」を用いて構造方程式モデリングよる動的因子分析を行った。まず時間経過を入れない方法で母娘関係のモデルを作成し多集団同時分析を行った。次に前日から当日の影響過程を検討するために時間的な遅れ(ラグ)を入れたモデルの動的因子分析を行った。その結果,3組に共通した関係として同じ因子の間で母と娘の間で有意な正の関連が認められた。また母の親和因子と母の主張因子の間で有意な負の相関が認められた。さらに母娘関係の時系列の関連についてはその日の母娘関係が次の日の母娘関係に影響していており,いくつかのペアにおいては娘の母への主張が次の日の母への親和的な態度に影響していることが確認され結合と分離が短い時間の中で生じている可能性があることを考察した。
  • -シラバスからの考察-
    錦織 史子, 林 由希, 熊谷 桂子, 屋敷 久美
    2020 年 22 巻 p. 45-50
    発行日: 2020年
    公開日: 2020/07/13
    研究報告書・技術報告書 オープンアクセス
    学士教育におけるリーダーシップ開発の重要性,看護師が働く上でのリーダーシップ発揮の必要性は指摘されているが,教育内容や方法についての定説はない。本論文では,看護学士教育におけるリーダーシップに関する教育を検討し,「看護管理(学・論)」の中で1コマ程度配当されている大学から,リーダーシップのみで1科目15コマを配当している大学まで,時間数も内容も多岐にわたることが明らかになった。保健師助産師看護師学校養成所指定規則に「看護の統合と実践」が創設されて11年が経過し,2022年にはチーム医療の一層の推進を見越したカリキュラム改訂が予定されており,リーダーシップに関する教育内容と科目について,他大学との情報共有や教育評価に基づいたカリキュラムの検討が必要である。
  • 山本 由紀子
    2020 年 22 巻 p. 51-56
    発行日: 2020年
    公開日: 2020/07/13
    研究報告書・技術報告書 オープンアクセス
    「子育ての社会化」という理念と子どもの養育に関する家族主義的規範のもと,ケアの受け手としての子どもに焦点が当たりにくくなっていることが指摘されている。そこで本稿では,社会化されたケア関係において「子ども」がこれまでどのように位置づけられてきたかということを明らかにする端緒として,「子育ての社会化」研究がどのような視座でおこなわれてきたかを検討した。方法として、計75件の文献を対象に分析を行った。結果として,社会化されたケアのありかたを,それがケアの受け手としての子どもにとっていかなるものであるかという視点から問うことが,今後の課題として残されていることが示唆された。
  • 吉岡 由喜子
    2020 年 22 巻 p. 57-66
    発行日: 2020年
    公開日: 2020/07/13
    研究報告書・技術報告書 オープンアクセス
    これからの社会を生き抜くための学習支援について検討するために,求められている力を整理したうえで,学力,学習,教育に関する資料,論文,書籍を用いて現在の知見を整理した。その結果,時代が求めているのは,知識を関連づけ,組み合わせて用いながら,集団で他者や環境と関わりあい相互に成長していける,さらに,変化に対応し,どんな時も自律的・主体的に学び続けられる成熟した人間であった。そして,人間は元々そのように成長できる力の基礎を持っていた。 必要な学習支援として既有知識充実のための支援,他者と学びあえる支援,自己調整学習に関する支援を確認した。さらに時代が求める学力の育成にあたっての懸念を整理し,教師の役割を検討した。
  • ―バタイユにおける―
    髙橋 紀穂
    2020 年 22 巻 p. 67-75
    発行日: 2020年
    公開日: 2020/07/13
    研究報告書・技術報告書 オープンアクセス
    本稿は,ジョルジュ・バタイユが1920年代後半から30年代にかけて構想していた「下方」(「低次」とも訳される)という思考についての研究である。この思考は直後に「異質学」の考究へとつなげられる。本稿の目的は,この思考の流れを追いかけるとともにその内実をできる限り明らかにする事である。議論は以下の手続きでなされる。「2」においては,「下方」と「上方」との分離不可能性,および,人々による「下方」の排除,さらには「下方」と「死」とのつながり,これらについてのバタイユが指摘を見る。「3」においては,彼が「下方のもの」を社会運動に結びつけていたことを,また,「4」においては,「下方」からの社会運動の可能性が,ブルトンらに対する批判と結び付けて論じられている事を確認する。「5」においては,異質なものが同質な社会を覆す力を持つというバタイユの議論を見る。最終節「6」においては異質性と「下方」の関係を論じ,その後,これからの課題を明らかにする。
  • ―グルントヴィ・イケダ・デューイ―
    寺田 治史
    2020 年 22 巻 p. 77-88
    発行日: 2020年
    公開日: 2020/07/13
    研究報告書・技術報告書 オープンアクセス
    副題に挙げたグルントヴィとは,デンマークのNikolaj Frederik Severin Grundtvig,池田とは日本の池田大作,デューイとはアメリカのJohn Deweyの事である。 前著論文(Ⅵ)までは,グルントヴィ研究者であるハンス・ヘニングセンと池田大作の対談集(以後「対談集」と略記)を基にして人間教育についての考察を加えてきた。本稿ではヘニングセン生前最後となった講演も掲載した。 2013年の拙著論文(Ⅰ)の投稿後にも,池田は数冊の対談著作を発刊している。中でもヘニングセンとの対談集発刊の直後に発刊された対談集「人間教育への新しき潮流―デューイと創価教育―」(以後、「デュ-イ対談集」と略記)は,池田の人間教育論を知る上では看過できない。元ジョン・デューイ協会会長のジム・ガリソン氏,同じく元会長のラリー・ヒックマン氏との対談は,人間教育について,宗教,哲学,社会,及び日常の生活に関することまで言及されている。  本稿ではデューイ研究者と池田との対談内容も取り上げながら人間教育への新たな潮流を探ろうとするものである。
  • ―「教育制度論」シラバス分析を通して―
    中塚 健一
    2020 年 22 巻 p. 89-94
    発行日: 2020年
    公開日: 2020/07/13
    研究報告書・技術報告書 オープンアクセス
    2017年に「教職課程コアカリキュラム」が出され,それに基づき各大学等の教職課程の大幅な見直しが行われた。また翌年には,教職課程の再課程認定も実施され,「教職課程コアカリキュラム」の徹底も図られている。 本稿では,保育者養成を行う大学等のシラバス分析を通して,「教育原理系科目」である「教育制度論」の講義の実施状況を探っていきながら,保育者志望学生が教育理論を学ぶことの大切さを再確認することをねらいとしたい。
  • 林 由希
    2020 年 22 巻 p. 95-110
    発行日: 2020年
    公開日: 2020/07/13
    研究報告書・技術報告書 オープンアクセス
    看護師には,看護手順や看護基準のように明文化されたルールの他に,ここではこうするのがあたりまえ,と考えられている暗黙のルールがある。それは,判断や行動を決める基盤となる,ケアの質の維持や業務の効率化を果たすなどの面もあるが,新しいケアの発想や業務改善の妨げになっている面もある。本研究は,看護師の持つあたりまえの意味内容を明らかにすることを目的に,看護の文献で用いられている「あたりまえ」を検討した。その結果,【生活の基盤にあるあたりまえ】【背景を意識しないあたりまえ】【あたりまえの特徴】【あたりまえの成立要因】【社会の中のあたりまえ】【あたりまえの変化】【看護師のもつあたりまえ】【看護師のあたりまえの見直し】の8つのカテゴリーが抽出され,看護師としてあたりまえだと思っていることを意図的に捉え直すことで,患者や家族の多様なニーズに対応できる礎となる,新たな局面へと発展できるなどの可能性が示唆された。
  • 井野 よし子
    2020 年 22 巻 p. 101-104
    発行日: 2020年
    公開日: 2020/07/13
    研究報告書・技術報告書 フリー
    「MIZUKOSHI里山プロジェクト」は,住民の出会いと交流を促進する目的で,大阪府八尾市水越にある“里山プラザ”(個人宅)を拠点に,アート,食育食農,ライブ,および里山探索という4 部門において,住民とともに地域の特徴や環境を生かしたイベントやワークショップを展開している。 このプロジェクトが10年経過したことを機に,さらなる展開を目指してこれまでの活動について紹介・報告する。
  • ―全国学生調査について―
    村田 史之
    2020 年 22 巻 p. 105-110
    発行日: 2020年
    公開日: 2020/07/13
    研究報告書・技術報告書 オープンアクセス
    「2040 年に向けた高等教育のグランドデザイン(答申) 」に基づき,「全国学生調査」の試行調査が実施された。この審議を行った教学マネジメント特別委員会での審議経過や,そこで議論された意義や問題点に関して調査し,過去2度にわたって先行実施されている「大学生の学習実態に関する実態調査」(国立教育政策研究所)との比較を試みた。その上で,この調査で教育の質を表す手法の妥当性について議論する。
  • 北村 知史
    2020 年 22 巻 p. 111-119
    発行日: 2020年
    公開日: 2020/07/13
    研究報告書・技術報告書 オープンアクセス
    2011年3月11日に発生した東日本大震災では,在日米軍の協力による,救援,物資搬入作業などが行われた。東日本大震災の在日米軍の協力をトモダチ作戦という。トモダチ作戦は,日米同盟に基づいて行われた。 日米間の分析枠組みとして,日米間の近年における災害派遣の協力について,ネオ・リベラリズムを枠組みとして考察を行う。 
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