抄録
中山間地域においても労働生産性を上げる圃場整備が必要であるが、整備によって農地景観が変化する。そこで圃場整備を行った地域において、整備前後での景観への印象の違いを二四の形容詞対によるSD法で比較した。評価は地元住民に依頼したが、比較のため都市に住む学生にも依頼した。その結果、殆どの景観写真において整備後の方が評価者の理想とする景観に近かった。地元住民から最も評価の高かった整備後の農地脇の道路景観について、形容詞対を見たところ、「緑が豊かな」「現代的な」「遠い」が全体に共通していた。学生による評価では「すっきりした」「奥行き感のある」「開放感のある」「明るい」といった特徴が把握された。「冬」の景観写真の評価に加え、植生を追加した「夏」の写真も評価して貰ったところ、理想景観の評価に近づいていた。