胆道
Online ISSN : 1883-6879
Print ISSN : 0914-0077
ISSN-L : 0914-0077
原著
十二指腸乳頭部癌切除例の臨床病理学的検討
長池 幸樹, 千々岩 一男, 大内田 次郎, 内山 周一郎, 今村 直哉, 旭吉 雅秀, 永野 元章, 矢野 公一
著者情報
ジャーナル フリー

2009 年 23 巻 1 号 p. 74-79

詳細
抄録
目的: 教室で経験した十二指腸乳頭部癌の臨床病理学的進展様式と手術成績を解析し,術式の選択について検討した.
方法: 1990年から2007年までに当科で切除した25例(男性16例,女性9例.平均年齢68歳)の乳頭部癌を対象とした.
結果: 25例中のリンパ節転移頻度は36%で,リンパ節転移陰性例は陽性例に比し有意に予後良好であった.深達度が粘膜内にとどまる場合にはリンパ節転移は認めず,Oddi筋に達する例では25%に,Oddi筋を越える17例では47%にリンパ節転移を認めた.癌が粘膜内やOddi筋までにとどまる場合の3年および5年生存率は100%に対し,Oddi筋を越えるとそれぞれ45%, 41%と予後不良であった.
結論: 癌が粘膜内にとどまる例では乳頭部切除術,癌がOddi筋に達するかそれを越える場合は,リンパ節郭清をともなう膵頭十二指腸切除術の適応であると考えられた.
著者関連情報
© 2009 日本胆道学会
前の記事 次の記事
feedback
Top