胆道
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原著
病理学的側面からみたポリープ型十二指腸乳頭部癌に対する低侵襲治療法の検討
内藤 嘉紀秋山 哲司西田 直代檜垣 浩一
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2014 年 28 巻 5 号 p. 747-755

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抄録
ポリープ型乳頭部癌に対して低侵襲治療を行う為には,腫瘍局在の把握が必要であるが画像診断には限界がある.本検討は,ポリープ型乳頭部癌4例を用いて,術前に腫瘍局在,組織亜型,腫瘍悪性度を病理学的に言及出来るか否かを検討した.全例が早期癌であり,Case 1, 2, 4は十二指腸から共通管に腫瘍がみられ,Case 3のみ十二指腸から大十二指腸乳頭に限局して存在していた.Case 1, 2, 4の切除組織はCK7, CK20, CD10染色の発現がみられ,Case 4の生検組織のみCK7染色の切除組織の結果と乖離があった.Case 3はCK20, CD10染色のみ発現していた.MUC1, MUC2染色の結果を加えると,全例で予後良好であるintestinal typeと判別出来た.術前生検組織にCK7, CK20, CD10, MUC1, MUC2染色を行う事でポリープ型乳頭部癌に対する低侵襲治療法の適応を検討する事が可能となる.
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© 2014 日本胆道学会
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