抄録
Intraductal papillary neoplasm of the bile duct(IPNB)は胆管内に乳頭状増殖を示す腫瘍として報告されてきたが,ここ数年,その概念と定義について議論が盛んにされている.現在の問題点は,IPNBを古典的な胆管癌から独立した腫瘍と位置付けるべきか否か,もし独立した腫瘍ならどのように定義すべきかの2点に集約される.IPNBに対する考え方には,IPNBを認めない立場から,胆管腫瘍の10%以上を占めるように大きくとらえる立場まで様々であるが,その考え方は3つに大別することができる.本稿ではそれらの考え方を実例を交えて客観的な立場で紹介する.