胆道
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第3回 硬化性胆管炎の診断
硬化性胆管炎の診断
中沢 貴宏
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2016 年 30 巻 4 号 p. 787-798

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抄録

硬化性胆管炎はIgG4関連硬化性胆管炎,原発性硬化性胆管炎,2次性硬化性胆管炎に分類される.原発性硬化性胆管炎は,線維化が狭窄の主因であるため狭窄の長さが短いこと,病変は全層性に発症するが上皮側に炎症が強いこと,胆管が閉塞して消失していくことが特徴である.一方,IgG4関連硬化性胆管炎は,炎症が狭窄の主因のため狭窄の長さが比較的長いこと,上皮が比較的正常に保たれ上皮下に炎症の主体がみられ胆管壁が肥厚することが特徴である.これらの違いを理解したうえで画像による鑑別診断をすることが重要である.ERCPによる胆管像,IDUSによる胆管壁の性状に上記の特徴がよく反映されている.さらに限局性の狭窄の場合は生検,細胞診により胆管癌を除外することが重要である.

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© 2016 日本胆道学会
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