胆道
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症例報告
ダブルバルーン内視鏡(DBE)下胆道処置不成功例に対する超音波内視鏡(EUS)ガイド下胆道治療の有用性
小林 聖幸鎌田 英紀山下 拓磨藤森 崇行加藤 清仁筒井 邦彦
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2016 年 30 巻 5 号 p. 883-888

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抄録

バルーン内視鏡の登場により,術後再建腸管症例に対する内視鏡的胆道治療は比較的容易になってきたが,処置困難例も存在する.一方,ERCP不成功例の代替治療として,超音波内視鏡(EUS)ガイド下胆道治療が報告され,術後再建腸管症例に対する有用性も報告されている.当院のダブルバルーン内視鏡(DBE)による胆道内視鏡治療不成功例に対するEUSガイド下胆道治療の有用性を検討した.EUSガイド下胆道治療を行った13例を対象とし,患者背景,手技成功率,平均手技時間,偶発症について検討した.手技成功率は100%(13/13例),偶発症は7.7%(1/13例)に認め,プラスチックステント逸脱を1例に認めた他には,腹腔内気腫,胆汁性腹膜炎や出血などはみられなかった.DBE施行不成功例に対してEUSガイド下胆道治療は有用と思われた.しかし,EUSガイド下胆道治療が標準化されるにはまだ課題が多く,今後多施設での前向きな検討や専用デバイスの開発も待たれる.

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© 2016 日本胆道学会
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