2019 年 33 巻 5 号 p. 900-910
胆道疾患診療においてERCP関連手技は不可欠のものとなっている.ERCPを行う際には,防護シールドなどを用いた放射線被曝軽減への対策,機器配置などが重要である.ERCPでは確実な胆管挿管が求められる.カニュレーションの際には,乳頭開口部の形状を把握したうえで,もっとも適切なカニュレーション法で対処することが基本である.選択的胆管挿入困難例には多くの対処法が報告されている.同じ方法を漫然と繰り返すのではなく,状況に応じた方法で対処することが重要である.ERCP関連手技をより安全かつ確実に行うためには,その基本についてよく理解し,手技に習熟する必要がある.また,ERCP後膵炎発症のリスクがあるため,診断目的のERCPではその適応について慎重に検討することが重要である.