北海道大学大学院医学研究院消化器外科学教室II
2024 年 38 巻 1 号 p. 13-18
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教室では当初より,胆道癌治療における「癌遺残のない(R0)切除の徹底」を目標とし,診療科横断的に診療・研究を進めてきた.診断法や術式の工夫により,肝門部領域胆管癌の切除断端陰性率は86%に達し,連続300例の生存期間中央値47カ月,5年全生存率42.1%を達成した.しかし,胆道癌全般でリンパ節転移例などの予後不良例に対しては新たな治療戦略が必要である.免疫療法を含めた薬物療法と手術の組み合わせや,治療法選択におけるゲノム情報の活用など,これまで以上に多領域による集学的治療が求められる.
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