胆道
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膵・胆管合流異常に合併した胆嚢原発小細胞癌の1例
内村 正史今津 浩喜船曵 孝彦落合 正宏桜井 洋一松原 俊樹長谷川 茂浦口 貴神野 治神保 康子庄司 光孝小林 栄孝黒田 誠
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1998 年 12 巻 5 号 p. 414-420

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抄録
症例は62歳, 女性. 上腹部不快感にて近医受診. 腹部超音波検査にて胆嚢腫瘍と診断され, 精査治療目的に当科入院した.腹部造影CTにて腫瘍による肝床部への直接浸潤像を,腹部血管撮影では胆嚢壁にに沿った濃染像を認めた.また,内視鏡的逆行性胆道膵管造影(以下ERCP)で胆管非拡張型膵・胆管合流異常を合併していた,以上より,合流異常に伴う胆嚢癌と診断し手術を施行した.
切除標本上,胆嚢頸部を中心とした結節浸潤型腫瘍あり, 病理組織学的には円形の小型な細胞で,敷石状に増殖していた.またEMAおよびchromogranin-A, synaptophysin陽性であり胆嚢原発小細胞癌と診断した.
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© 日本胆道学会
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