胆道
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乳頭部癌術後膵転移の1切除例
竹内 弘久阿部 展次水野 英彰吉田 孝司森 俊幸杉山 政則跡見 裕堀田 綾子谷澤 徹藤岡 保範
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2006 年 20 巻 1 号 p. 45-49

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抄録

症例は55歳, 女性. 19カ月前, 十二指腸乳頭部癌に対し幽門輪温存膵頭十二指腸切除術を実施した.露出腫瘤型の高分化型管状腺癌(fStage II)と診断された. 外来経過観察中, CA19-9が再上昇し, CTで膵尾部に腫瘤性病変を認めた. 造影CT/MRIで膵尾部に約10mm大の比較的境界明瞭な円形の低吸収域の腫瘍がみられ, 腫瘍辺縁に遅延性の造影効果が認められたこと, 膵管像に異常がみられなかったことから乳頭部癌膵転移を疑い, 膵尾部・脾合併切除術を施行した. 膵腫瘍の組織学型は既往乳頭部癌に類似し, 腫瘍の膵管内進展を認めないことから乳頭部癌の膵転移と診断した. 乳頭部癌膵転移に対する切除例の報告はなく, 文献的考察を加え報告した.

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© 日本胆道学会
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