胆道
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体外衝撃波結石破砕療法で破砕効果と臨床症状の改善を認めた十二指腸および十二指腸憩室内結石症の1例
神野 浩樹岡本 英三山中 若樹田中 渉安藤 達也安井 智明岸本 圭互
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1992 年 6 巻 4 号 p. 431-435

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抄録
症例は,76歳女性.発熱,全身倦怠感,食欲不振を主訴として来院した.既往歴は,急性膵炎(59歳,63歳),胃潰瘍にて胃切除術(70歳).US,PTCにて十二指腸内結石,十二指腸憩室内結石と診断した.それぞれ径40mm,30mm大で,各1個であった.体外衝撃波結石破砕療法を施行し,2個の破砕片と十二指腸内結石の水平脚内への移動が得られ,結石の乳頭部への圧迫が解除され血清アミラーゼ値も速やかに下降した.本例は,乳頭部狭窄を認めたことより手術を施行した.摘出結石の中心部の成分はビリルビンCa 68%,ステアリソ酸Ca 32%で,下降胆石と考えられた.
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