2015 年 1 巻 1 号 p. 25-27
海水魚は淡水魚とは異なり、システインスルフィン 酸脱炭酸酵素(CSD)活性が弱く、メチオニンからタ ウリンを合成する能力が劣ることから、飼料へのタウ リン添加が必須である。飼料中にタウリンが少ないと ヒラメでは摂餌行動に異常がみられ、マダイでは体色 が黒ずんでしまう。また、これまで海水魚はカゼイン などの精製飼料では成長や飼料効率が劣り、飼育でき ないとされてきたが、飼料中にタウリンを添加するこ とにより、優れた成長を示し、精製飼料にタウリンを 添加する必要があることが明らかになった。