タウリンリサーチ
Online ISSN : 2434-0650
Print ISSN : 2189-6232
磁気共鳴スペクトロスコピーによる in vivo タウリン濃度測定
髙堂 裕平
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ジャーナル オープンアクセス

2018 年 4 巻 1 号 p. 25-28

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抄録

磁 気 共 鳴 ス ペ ク ト ロ ス コ ピ ー (Magnetic resonance spectroscopy, MRS)は、生体内の代謝物 濃度を非侵襲的に測定する手法であり、脳を対象に 盛んに用いられてきた。MRSは脳内濃度の高いグル タミン酸やγ-アミノ酪酸に加え、タウリンも測定す ることができる。比較的古くから知られる手法であ るが、近年の測定装置性能およびデータ解析技術の 向上に伴って代謝物濃度測定の精度があがり、これ までにも増して広く神経科学研究に用いられるよう になってきている。 本稿では、MRSによる脳内代謝物測定について概 論を述べたのち、MRSでタウリン濃度を測定し得た 先行研究を紹介することでタウリン研究における MRSの有用性を伝えたい。

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© 2018 国際タウリン研究会
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