抄録
本研究では,双胴船が斜波中を航走中に受けるピッチコネクトモーメント(PCM)に対する連結部フロア強度の簡易解析法を提案した。長さ16mの実双胴船モデル及び長さ32mの箱形双胴船モデルを対象としたFEM解析を行い,簡易解析法の精度を検証した。その結果,本解析法により,比較的良好に連結部フロアの応力値を推定できることが分かった。また,ルールで採用されている4点式集中荷重をSin波状分布荷重と比較することにより,前者は,応力集中により,連結部端部応力を過小評価することからPCM解析には適当ではないことが分かった。[figure]