鉄と鋼
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最近の条鋼部会活動報告
浅田 幸吉
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1976 年 62 巻 8 号 p. 1061-1071

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抄録

日本の鉄鋼業は過去20年間に飛躍的な進歩を遂げてきたが, これのバックグランドとして鉄鋼業界内の技術交流会である共同研究会の役割は大きい. 条鋼部会は鋼板部会, 鋼管部会と並び, 加工, 圧延工程の技術の進歩に少なからず貢献してきているが, 特に製造技術面での主流を占める現場技術者間での会社の枠を超えた忌憚のない意見の交流, 情報交換による成果は, 会員会社のみならず広く関連の技術者, 研究者の参考となるところであろう.
当条鋼部会は, 大形, 中小形, 線材の三分科会より構成されており, 分科会単位での活動が行なわれている.
大形分科会は発足後11年, 中小形, 線材分科会は約20年という歴史を持ち, それぞれ独自な個性のある運営方法により会員相互のレベルアップを計ってきた.
この度, 各分科会主査より主に最近の3年間を中心とした活動報告をとりまとめていただいた. 品質, 歩留, 原単位の向上という不変のテーマとともに, 各時期の要請に即応したup-to-dateな要素も折りこんだ報告となっており, 近年の条鋼圧延技術の実態及び今後の動向を把握する意味でも良き参考となれるものと思われる.

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© 一般社団法人 日本鉄鋼協会
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