鉄と鋼
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スチール缶のリサイクルとLCA
瀧 文男森 正晃小田 武高松 信彦吉田 言
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2005 年 91 巻 1 号 p. 135-140

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抄録

(1)スチール缶の場合,鉄鋼製品にリサイクルされる割合は87.5%(平成15年)と他容器に比べて高い。また,世界的にも最高水準である。また,Cプレスなど規格スクラップ以外の焼却後回収された焼き缶などを含めて考えるとリサイクル率は95.8%(平成13年度)となる。
(2)鉄鋼の特徴である[鉄鋼製品が鉄鋼製品に循環使用されている]ことを考慮してLCA評価した結果,リサイクルの進んだスチール缶はCO2発生量やエネルギー消費量が少ない容器であることが明らかになった。
(3)上記の結果を鉄鋼関係者から広く一般消費者にPRし,スチールのリサイクル適性の認知拡大を図り,更なるリサイクル率向上のための活動の推進力としていく。

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© 一般社団法人 日本鉄鋼協会
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