本研究は、小学生の筋力発揮調整能における利き手・非利き手間の差を検討することを目的とした。小学生群として5、6 年生の男子児童46名、対照群として健康な成人男性13名を対象に、最大握力および筋力発揮調整能を測定した。最大握力は左右それぞれ2回測定し、最大値を代表値とした。筋力発揮調整能は、最大握力値の5 ~25%の範囲で規則的に変動する要求値を、握力発揮によって40秒間追従する試行を左右それぞれ3回実施した。筋力発揮調整能の評価については、開始15秒以降から終了までの要求値と発揮値の誤差の総和とし、3回目の平均値を採用して筋力発揮調整能評価変数とした。筋力発揮調整能評価変数は、小学生群、対照群ともに利き手の方が非利き手よりも優れていた。よって、小学校高学年の男子児童における筋力発揮調整能は、成人と同様に利き手・非利き手間に差があることが示唆された。