本研究では,熱中症予防に取り組んできた暑熱地域熊谷市を対象に,暑熱対策に関し,多様な部署の取り組みの特徴と実務者の関心を明らかにした。暑熱対策に関し,役割の大小と達成程度で部署を4つの部署群に類型化した。役割が大きく達成程度が高い部署群の主な役割は,情報取得・活用や計画の策定のほか市民への直接的対処を伴う健康管理,および具体物の設置や整備である。一方,役割が小さい部署群では主な役割に市民の意識向上があり,そのうち達成程度が高い部署群では伝達方法,達成程度が低い部署群では市民との協同が顕著な難しい課題となっている。市民との協同は役割を担ういずれの部署群でも難しい課題に含まれ,現在役割を担わない部署群で役割の創出が難しい課題であることから,広範に取り組む上での課題が認められた。