季刊地理学
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韓国東海岸珠樹川流域における後期更新世の河成段丘の対比と編年
崔 成吉
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1993 年 45 巻 3 号 p. 155-166

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抄録

韓国東海岸地域の地形発達を第四紀地史の中に正しく位置づけるために, 河成段丘地形が比較的よく発達する珠樹川流域を取り上げ, 段丘堆積物, 古土壌, 斜面堆積物および段丘縦断面形の検討により, 段丘面の対比および編年を行なった。その結果, 最終氷期の堆積段丘である山渓I段丘と, それに先立って形成された玉渓段丘 (中流部のサンバナム段丘) の存在が明らかになった。古土壌の発達状態などからみて玉渓段丘は最終間氷期に編年される可能性が大きく, 河口部における同段丘の高度は海抜17~19mと推定された。

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