学生の頃に糖鎖合成を開始したが、不勉強の他にあまりにも多くの学ぶべき事があり、また、実際に実験を行なってみるといわゆるノウハウのようなものがあってうまくいかない。このような経験は誰にでもあることだろう。しかし、糖鎖の合成はすでにある意味で技術分野となった感があり、であるからといって自動合成にはまだしばらく時間を要すであろう。そのような時、実験者はできるだけ単純化された合成スキームに従いつつ柔軟な合成計画を実行できたら良いと夢をみるだろう。過去の私はそのようなドライビングで糖鎖合成の簡略化について研究しオルトゴナル縮合法を考案した。