抄録
教員採用試験の競争倍率は年々低下しており,質の高い教育の確保に危機が訪れようとしている。文部科学省の「令和の日本型学校教育」の中で,「教師や学校は,変化を前向きに受け止め,求められる知識・技能を意識し,継続的に新しい知識・技能を学び続けていくことが必要である」と期待されている。また近年の新型コロナ感染症によって,遠隔授業など講義方法も変化している。また教員採用試験の際には,模擬授業を課す教育委員会も多いなかで,模擬授業スキル向上にはいくつかの課題がある。今回演者は,教員としての生物学の知識の定着とプレゼンテーションスキルに着目して報告する。