抄録
無人航空機の利用拡大により航空産業以外からのものを含む多様な新規参入事業者の増加が見込まれるが,無人航空機は機体の設計自由度が高く性能推定に伴う技術的障壁は高い。機体性能の容易な推定を加速することは新規参入を促すために重要であるため,技術的障壁の解消を目的として著者らは標準的な工程とツールを組み合わせたフレームワーク構築を構想している。しかし,従来の航空産業とは異なる新規市場であることから,フレームワークの構築および実装に先んじて新たなユーザー像について明確化する必要がある。そこで本研究では,デザイン思考の手法を用いて機体概念検討フレームワークのユーザー像と要求の明確化を行った。結果として,機体設計に関連して無人航空機ビジネスを構成するシステムの概要,およびそのシステムを前提として要求される機体性能評価(Task A)と運航確率評価(Task B)の二つのタスク,想定ユーザーとのインタフェースを抽出できた。