東北森林科学会誌
Online ISSN : 2424-1385
Print ISSN : 1342-1336
ISSN-L : 1342-1336
論文
国立公園におけるアクティブレンジャーの役割と実態
—十和田八幡平国立公園十和田八甲田地区を事例として—
山本 信次 石場 圭太土屋 俊幸
著者情報
ジャーナル フリー

2009 年 14 巻 2 号 p. 50-54

詳細
抄録

アクティブレンジャー(以下ARとする)は,行政側の国立公園における現場での人手不足の解消と,国立公園に関わっている多様な主体のコーディネーター役を目的として,2005年の6月に導入された制度である。2006年の段階で,ARは国立公園・野生鳥獣保護区など計52地区に,65名配属されている。国立公園には,全28国立公園中25国立公園にARが配属されており,現場での管理業務に従事している。本研究では,十和田八幡平国立公園十和田八甲田地区において,ARが実際どのような業務を行い,それらの業務が公園管理においてどのような位置づけにあるのかを調査した。その調査の結果,ARの業務が現場業務に大きく貢献している一方で,導入目的の1つであるコーディネーターとしての機能は果たせていないことが明らかになった。

著者関連情報
© 2009 東北森林科学会
前の記事 次の記事
feedback
Top