Japanese Journal of Tropical Medicine and Hygiene
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Diethylcarbamazine治療時におけるオンセルカ症患者の臨床像と治療前検査成績の関係について
坂本 信三森 龍之是永 正敬多田 功GUILLERMO ZEA F.JULIO CASTRO C.
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1984 年 12 巻 4 号 p. 231-238

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抄録
中米グアテマラ国のオンコセルカ症患者29名についてDEC (5mg/kg/day 7日間) で治療し, その時におこる臨床像の観察と治療前における検査成績より, 治療時における臨床像の重症度を予測した。治療時の主な反応は掻痒感, 疼痛, 発疹, 発赤, リンパ節腫脹, 浮腫であった。これらはDEC投与による炎症性反応であると考えられた。これら炎症性反応の重症度と治療前の検査成績の関係においては末梢血中の好酸球及びO. volvulus-antigen specific IgGとの間に強い相関がみられ, 治療上これらの成績の高い患者には充分な注意が必要と考えられた。
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