Toyama Medical Journal
Online ISSN : 2758-6014
Print ISSN : 2189-2466
総説
エコチル調査開始から10年を迎えて
─富山ユニットセンターからの主な成果─
井上 真理子北瀬 晶子松村 健太田中 朋美山崎 (長井) 輝美土田 暁子浜崎 景稲寺 秀邦
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2021 年 31 巻 1 号 p. 1-11

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抄録
 「子どもの健康と環境に関する全国調査(エコチル調査)」は,2011年から全国10万組の親子を対象にスタートした。エコチル調査は,産科施設にて登録された母子を子どもが13歳に達するまで追いかける大規模な「出生コホート研究」である。その目的は,妊娠中や出生後の環境要因が,子どもたちの成長や発達にどのような影響を及ぼすのかについて,明らかにすることであり,大きく妊娠・生殖,先天性形態異常,精神神経発達,免疫・アレルギー,代謝・内分泌系等の5つの分野毎に仮説が立てられている。本総説では,エコチル調査の概要・目的について報告し,主に富山ユニットセンターから発表したこれまでの成果について概説する。
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© 2020 富山大学医学会
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