糖尿病
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成因・分類
日本人妊婦の耐糖能異常と妊娠前BMI・体組成との関連について
中川 朋子永井 義夫川名部 新佐々木 要輔山道 玄谷口 千津子児嶋 裕香田中 逸曽根 正勝
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2025 年 68 巻 2 号 p. 31-39

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抄録

【目的】妊娠糖尿病(GDM)のリスク因子に肥満があるが,日本では肥満を伴わない場合も多い.今回,GDM妊婦と正常耐糖能(NGT)妊婦のインスリン分泌・抵抗性と体組成について比較解析した.【方法】単施設前向きコホート研究.初期糖代謝異常スクリーニング陰性であった妊婦連続92例に対し妊娠中期75 gOGTT,インピーダンス法による体組成を評価した.【結果】92例中GDMは12例であった.妊娠前BMIはGDM群で有意に高く,肥満は42 %であった.妊娠中期において,GDM群ではNGT群と比較して,インスリン分泌能には差が見られなかったが,全身筋肉量/全身脂肪量(p<0.01),Matsuda Index(p<0.01)は低値であった.【総括】日本人のGDM群では体脂肪量が多く相対的に筋肉量の比率が低く,インスリン感受性が低いことが,肥満がなくともGDM発症に寄与すると考えられた.

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© 2025 一般社団法人 日本糖尿病学会
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