糖尿病
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特集
内分泌疾患と糖尿病
原著
診断・治療(食事・運動・薬物)
  • 米田 千裕, 栗林 伸一
    2022 年 65 巻 7 号 p. 361-368
    発行日: 2022/07/30
    公開日: 2022/07/30
    ジャーナル 認証あり

    基礎インスリンとDulaglutideの併用(A群)あるいはDPP-4阻害薬の併用(B群)からインスリンデグルデク/リラグルチド配合製剤(IDegLira)へ切り替え6ヶ月以上継続した症例で,HbA1c改善効果とHbA1c変化量に対する臨床的因子の影響を検証した.A群23例は15.0±5.1ドーズ使用しHbA1cに有意な変化はなく,B群24例は15.0±7.0ドーズ使用しHbA1c 9.0→8.1 %(p<0.01)と改善した.B群では,ベースラインのHbA1c,血中Cペプチド/血糖値×100が高いほどHbA1cの減少が有意に大きかった.さらに,切り替え前の基礎インスリン量が少ないほどHbA1cの減少が少ない傾向があり,10単位未満の全例でHbA1cは不変ないし悪化した.基礎インスリンとインクレチン製剤の併用からIDegLiraへ切り替える場合の処方上の注意点について考察し報告する.

病態・代謝異常・合併症
  • 西森 栄太, 尾形 哲, 小林 聡, 尾下 雄紀, 依田 淳, 仲 元司, 田中 直樹
    2022 年 65 巻 7 号 p. 369-376
    発行日: 2022/07/30
    公開日: 2022/07/30
    ジャーナル 認証あり

    本研究では糖尿病専門医の脂肪肝・肝癌の診療の現状および課題を明らかにするため,長野県の糖尿病専門医に対してアンケート調査を行った.特に,糖尿病との関連が大きい非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)を対象とした.専門医69名中44名(64 %)から回答を得た.肝逸脱酵素および血小板の測定頻度は回答者の約90 %が6ヶ月以内としていたが,FIB-4 index算出は64 %にとどまっており,エビデンスと診療のギャップが認められた.画像検査は73 %が自施設で実施しており,その割合は病院勤務医で有意に高かった.糖尿病からの肝癌は半数以上が経験し,消化器病専門医との連携の提案があった.本研究から,糖尿病専門医へのNAFLD線維化スクリーニングの周知と実施,画像検査を含めた評価システムおよび消化器病専門医との連携の必要性が明らかとなった.糖尿病専門医がNAFLDを診療する意義・役割は大きいと考えられた.

症例報告
  • 中村 保子, 高橋 久美子, 長谷川 直子, 高玉 真光
    2022 年 65 巻 7 号 p. 377-382
    発行日: 2022/07/30
    公開日: 2022/07/30
    ジャーナル 認証あり

    症例は28歳男性.HbA1cが高く,祖父に糖尿病があり精査目的にて受診.空腹時血糖(FBG)89 mg/dL,HPLC測定HbA1c 8.6 %,グリコアルブミン(GA)12.3 %で,HbA1cとFBG・GAの間に乖離を認めた.高分離HPLC法でA0,A1c以外に異常ピークが見られたことから異常ヘモグロビンを疑い,遺伝子解析を行った.解析にてα2globinの31番目のコドンAGGがAGTにヘテロ変異しアミノ酸ArgがSerに置換したHb Pratoであった.Hb Pratoはイタリアで2例,台湾で1例,日本で1例報告があるが,従来の症例(変異率19~23 %)に比較して,測定された変異率が3.5 %前後と低値を示した.症例は網状赤血球軽度増加,イソプロパノールテスト±,赤血球大小不同性を示した.既報告日本人症例の変異率も計算すると4 %前後であり,イタリア症例と日本症例には差があることが疑われた.

地方会記録
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