糖尿病
Online ISSN : 1881-588X
Print ISSN : 0021-437X
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原著
患者心理・行動科学
  • 水谷 貴樹, 福岡 麻実, 桒原 悠里, 櫻井 美来, 山本 泰大, 堀尾 秀明, 戸田 康裕, 落合 啓史, 上西 栄太
    2018 年 61 巻 6 号 p. 367-374
    発行日: 2018/06/30
    公開日: 2018/06/30
    ジャーナル 認証あり

    2型糖尿病治療において,強化インスリン療法からデュラグルチドと基礎インスリンの併用療法に切り替えた際の患者QOLの変化を調査するために,Diabetes Therapy-Related QOL Questionnaire(DTR-QOL質問票)で患者QOLを定量的に評価し,デュラグルチドと基礎インスリンの併用療法への切り替え前と切り替え1ヶ月後で比較した.対象患者は11名(男性9名,女性2名)で,年齢の中央値は67歳であった.DTR-QOLスコアは,総スコア,社会活動・日常生活への負担,治療に対する不安・負担,低血糖の領域で有意に改善した.HbA1cは切り替え前の水準が3ヶ月後まで維持された.2型糖尿病治療において,強化インスリン療法からデュラグルチドと基礎インスリンの併用療法への切り替えは,血糖コントロールを維持させたまま患者QOLを向上させる.

  • 安藤 成紀, 伊藤 裕之, 田中 麻理, 津上 笑美子, 荒木 理瑛, 松本 涼子, 西尾 真也, 阿部 眞理子, 安徳 進一, 三舩 瑞夫 ...
    2018 年 61 巻 6 号 p. 375-381
    発行日: 2018/06/30
    公開日: 2018/06/30
    ジャーナル 認証あり

    【目的】生活習慣病患者の残薬を評価し,2型糖尿病患者の残薬を低減させる方策を検討した.【方法】薬物治療中の生活習慣病患者530例(2型糖尿病:481,非糖尿病:49)に対してアンケート調査を行い,残薬の現状を断面研究で評価した.【結果】2型糖尿病の41 %,非糖尿病の39 %で残薬がみられた.2型糖尿病患者の残薬あり群では残薬なし群に比して,年齢が低く就労者と高学歴の例が高頻度であった.また,外食が多く,食事が不規則で,治療満足度が低かった.薬剤に関しては,残薬あり群で薬剤師からの服薬指導を受けた例が少なく(75 vs. 83 %),薬剤を多すぎると感じる例が多かった(34 vs. 22 %).多変量ロジスティック回帰で残薬の有意な説明因子は外食,就労,薬剤師からの服薬指導を受けていないことであった.【結論】2型糖尿病患者の残薬解消には,若年・就労者への対策と服薬指導が奏功する可能性がある.

社会医学・医療経済学
  • 田中 麻理, 伊藤 裕之, 安藤 成紀, 松本 涼子, 尾本 貴志, 篠﨑 正浩, 西尾 真也, 阿部 眞理子, 安徳 進一, 三舩 瑞夫, ...
    2018 年 61 巻 6 号 p. 382-388
    発行日: 2018/06/30
    公開日: 2018/06/30
    ジャーナル 認証あり

    外来通院中の生活習慣病患者にアンケート調査を実施し,医療費の支払いに対する負担感と患者背景の関係を検討した.同意を得た294例(2型糖尿病:272,非糖尿病:22)を対象とし,過去1年間の外来医療費を算出した.2型糖尿病患者では,非糖尿病患者に比し総医療費(42.5 vs. 16.0万円/年),自己負担額(8.8 vs. 3.1万円/年)が有意に高額であり,支払いへの負担感を有する例も高頻度(63 vs. 45 %)であった.負担感を有する例は若年で,医療費の自己負担割合が3割の例と,同居家族のある例が高頻度で,治療満足度が低かった.一方,負担感の有無と自己負担額は無関係であった.支払いへの負担感は,2型糖尿病患者の治療中断の一因となることが報告されており,将来的な血管合併症,医療費上昇を惹起する可能性がある.治療満足度を上昇させることによって,支払いへの負担感を減少させ得るかもしれない.

症例報告
地方会記録
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