神戸市立中央図書館
2002 年 54 巻 1 号 p. 2-9
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公立図書館における複本購入の問題について,今どのようなことが論点となっているのかを整理した。「蔵書の多様性が損なわれる」「ブームが去った後に残骸をさらす」「待たせればよい・買わせればよい」「質が低い・長期的価値がない」「少数派に不公平だ」「貸出至上主義」「市場至上主義」「出版界を圧迫している」といった批判的な意見があった。知る自由の保障という公立図書館の役割を尊重する立場から,これらの意見に対して反論を試みた。
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