日本毒性学会学術年会
第40回日本毒性学会学術年会
セッションID: P-107
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一般演題 ポスター
性成熟カニクイザルの選別のための精巣サイズ測定
*春山 恵美子鮎川 友紀水溜 めぐみ水由 健介大島 洋次郎茶谷 文雄
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キーワード: カニクイザル, 精巣, 性成熟
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抄録
[目的] 雄カニクイザルの性成熟度と精巣重量との間には明確な相関があるが,年齢や体重との間では個体差が大きい.しかし,成熟動物を選別する際に精巣重量を予め測定することはできないので,その代替として精巣容積が指標となりうる.[方法] 当施設で実施した毒性試験に用いた215匹の雄カニクイザルの精巣について,ケタミン麻酔下で経陰嚢的に電子ノギスで精巣のサイズを測定し,算出した精巣容積と剖検時に実測した精巣重量の関連性を検討した.精巣容積は,計測した精巣の短径と長径から,計算式:V = W2×L×π/6[π =3.14,W:短径(cm),L:長径(cm)]を用いて算出した.[結果] 精巣重量と精巣容積,短径および長径との間には高い相関 (γ2=0.86~0.94)がみられた.性成熟度を精巣の組織学的検査から6段階(1:Immature,2:Pre-puberty,3:Onset of puberty,4:Puberty,5:Early adult,6:Adult)にグレード分けしたとき,性成熟し精巣毒性の評価が可能と考えられるグレード4以上の動物の精巣重量は概ね8 g以上であることは先に報告したが(Haruyama et al. Toxicol Pathol., 2012),今回の検討の結果,左および右の精巣の容積は8 cm3以上であるが,それらの重量が8 g未満であった個体はそれぞれ3.9%および1.3%とごく少数であった.[考察] 精巣の性成熟度と相関している精巣重量と精巣容積の間では高い相関がみられたことから,経陰嚢的な精巣サイズのノギス測定によって算出した精巣容積は成熟動物の選別に最も良い指標であり,精巣容積が8 cm3以上(短径22 mm以上)になると概ね精巣の毒性評価が可能である.
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© 2013 日本毒性学会
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