日本毒性学会学術年会
第47回日本毒性学会学術年会
セッションID: S1-2
会議情報

シンポジウム1
去勢精巣を利用したウシ体外精子形成の試み
*原 健士朗
著者情報
会議録・要旨集 フリー

詳細
抄録

私はウシの去勢精巣を利用して体外で精子形成を誘導することを目的とした研究を行っている。現在、99%以上の雄ウシは肉用牛として性成熟前に去勢されている。去勢精巣は、雄の遺伝子資源を保有する貴重な農資源だが、活用の方法が無く廃棄される。去勢精巣を材料として体外で精子を形成する系を構築できれば、雄ウシを飼育しなくても精子を得ることが可能となり、新しい畜産技術としての発展が期待される。また、私は毒性学の専門家ではないが、「ウシ精巣の体外培養系が生殖毒性の有用モデルになるのではないか?」という助言を頂く機会があり、ウシ精巣の研究が毒性学においてどのような応用可能性を有しているのかについても興味を持っている。本会では、これまでの成果と課題をご紹介し、生殖毒性研究への応用可能性を検討する機会としたい。

著者関連情報
© 2020 日本毒性学会
前の記事 次の記事
feedback
Top