日本毒性学会学術年会
第50回日本毒性学会学術年会
セッションID: S7-1
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シンポジウム7: 医薬品毒性機序研究部会シンポジウム 〜毒性機序研究を拓く先端技術の現状と展望〜
MEA計測法による化合物の神経毒性評価
*鈴木 郁郎
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抄録

動物実験廃止の国際的な潮流やFDA近代化法2.0の制定により、in vitro試験法への期待が寄せられる。In vitro神経活動を非侵襲に計測できる微小電極アレイ(MEA)計測法は、化合物の毒性評価法の一つであり、OECDにおいて、評価法ガイダンスが作成された。本講演では、中枢神経および末梢神経におけるMEAを用いた化合物の毒性評価および作用機序予測の現状を紹介する。具体的には、ヒトiPS細胞由来中枢神経、感覚ニューロン、脳オルガノイドから得られる波形データからvivoへの外挿性を有する毒性評価法、およびDeep learningを用いた作用機序予測法を紹介する。また、最先端の24万電極CMOS-MEAを用いた”フィールドポテンシャルイメージング“により得られるビックデータの1細胞レベルの詳細な解析による作用機序予測法の取り組みについて紹介する。

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