主催: 日本毒性学会
会議名: 第51回日本毒性学会学術年会
開催日: 2024/07/03 - 2024/07/05
米国における新薬開発申請時の一部の安全性試験データは,CDISC標準であるSENDに準拠した電子データ(SENDデータパッケージ)の提出が義務化されている。SENDデータパッケージの提出の必要性を判断するには、FDAが発出しているStudy Data Technical Conformance Guide (sdTCG) に2023年6月に追加されたScope of SEND (sdTCG Section 4.1.3.4) の記載を十分に理解し,取捨選択できる知識が必要とされる。しかし、Scope of SENDは文章量も多く記載も複雑であるため,SENDデータパッケージの必要性を簡便に判断することは難しい。
CDISC Japan User Group (CJUG) SENDチームでは,Scope of SENDの記載に基づいてフローチャートを作成し,簡便にSENDデータパッケージの必要性を判断するツールとして2023年9月より公開している。本発表では,本フローチャートの概要および利用方法を紹介する。また,本フローチャートの作成段階で行われたSENDエキスパート間の議論についても,SENDデータパッケージの必要性を判断するポイントとして紹介したい。
我々の取り組みの成果物である本フローチャートが,SENDデータパッケージ提出の要否を判断する際の一助となれば幸いである。