2012 年 44 巻 p. 107-110
豊橋市二川町は,江戸時代に東海道五十三次の33番目の宿場町として設けられ,今でも宿場町特有の町割りや歴史的な建造物が残っている. しかし現在,街道沿いの家屋の建て替えが時代とともに個別に進み,歴史的なまち並み景観が徐々に失われつつある. このような状況の中,平成19年に住民が集まり「二川宿まちづくりの会」や「まちづくり協定」等による活動を開始,まち並みの保存や修景への取り組みが行われている. 開始から2年ばかりと比較的新しい活動であるが,効果は少しずつ現れている.課題も残されているが,住民らの意識は低くない.