繊維機械學會誌
Online ISSN : 1883-8715
ISSN-L : 0285-905X
打綿機の供給調節装置に関する研究
鳴海 裕勝西 泰一郎三好 正徳
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1951 年 4 巻 11 号 p. 648-651

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抄録

研究目的打綿機にラツプを供給する場合、その軽重によつて生ずるペダルの上下運動がリンク、コーンドラム及びその他のギヤリングを通してペダルローラ及びフイードローラに速度変化を与え、ピアノレギユレータの作用が1完全するには或一定の時間が必要である。本研究はこの時間を機械的測定方法により測定し、ペダルローブからビータの作用点までの距離との関係より.ピアノレギユレータを最も有効に作用させるためのラツプの供給速度を求め、これによつて打綿機の給綿部に対して新しい考察を試みたものである。研究結果ペダルローラからビータの作用点までの距離をLmm.必要なるラップの供給速度をVmm/s.ピアノレギユレータの作用の1完全する時間をTs.とすれは L=VT供試用打綿機においては、ドライバーコーンが1296 r.p.m.の時、T=4.25s, L=140mmなる故、V=32.94mm/s.然るに、この打綿機でコーンベルトをコーンの中央部に置いた場合の給綿速度を実測すると28.1mm/s.である。この両値を一致させてピアノレキユレータを有効に作動させるためには、給綿部にチ毛ンヂギャを使用する新しい機構により.7章4項の如き操作方法によるべきであるとの結論に到達した。

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© 社団法人日本繊維機械学会
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