抄録
研究目的綛機に関する理論的取扱いは殆んどないといつても過言でない。最近軽合金 (ヂュラルミン) 製紹機を設計するに当り構造並に強度の検討を加え従来の形式のものより軽合金の方が優秀であり実用して伺ら不都合なきことを証明すると共に今後の参考資料とするにあり。研究結果(1) ローラは材料の如何を問わず直径ほ4〃よわ6〃の方が総ての点で良い。(2) 重量を現在程度に押えて強度を大ならしむるにはヂュラルミン製ローラの方が良い。(3) 腕を木製より軽合金製にする方が振れの原因を少くし且折趣みぞの他の構造に適するように考えることが出来る。(4) 竿は温度湿度等に左右されない材料が良くこの点でヂユラルミンが良い。(5) 限界速度の向上は糸の張力太さと睨み合せ回転速度を上げることによりそれだけ生産量を大ならしむることが出来る。(6) 1ハンク当りの圧縮力並に張力は約0.4'kg程度と推定する。(7) 竿の曲げ強度より最大4kg位の力で折疊めるよ5設計するのが妥当である。(8) ヂュラルミンは木等と異り耐火的で亘屑金の価値が大であるから回收がきぎ設備費の消却に有利である。