繊維機械學會誌
Online ISSN : 1883-8715
ISSN-L : 0285-905X
アルミニウム―木材合板の強さ(続報)
藤野 清久廣田 輝次
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1951 年 4 巻 8 号 p. 441-443

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抄録
研究目的アルミニウム―木材合板について、接着剤としてフエノール樹脂、ビニール樹脂.尿素樹脂、大豆カゼイン、を用いて、その耐水及び耐熱試験を行い、その使用限界を調べた。一方アルミニウム―木材合板の引張強度を測定して抗張力と接着力との関係を調べた。研究結果アルミニウムと木材との接着の良否が耐水、耐熱、強さ何れに対しても極めて大きく影響する。耐水試瞼においては常盗温漬、煮沸試験共にフエノール樹脂が最も良好で、一般に接着前にアルミニウムの表面に電解駿化被膜を作つたものは良好な結果を示した。220℃ における耐熱試験においては.フヱノール樹脂が最も良好な結果を示し、又アルミニウムの表面に酸化被膜を作ったものが好結果を牧めた。特に耐熱試鹸において、金属一木材合板は熱にょる炭化.発火のおそれが少いことが認められた。引張試籔においては一般にアルミニウム―木材間の接藩力の良好なものほど抗張力は高いが強度比電比にっいては概して木材のみの合板より劣つている。
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© 社団法人日本繊維機械学会
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