繊維機械學會誌
Online ISSN : 1883-8715
ISSN-L : 0285-905X
トリコツト経編機の経糸張力について
前田 松夫
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1953 年 6 巻 1 号 p. 34-36

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抄録
研究目的トリコット経編機の編成中の経糸張力の中で週期的に変化しない部分、即ち1コース間にわける極小張力の大きさを測定し、次ぎに経糸張力と編成密度及テンションバーの運動との関係を考察した。研究結果1.1コース編成中経糸が最も弛緩した時の張力Tcは、編成密度に依り異るが、同一密度の場合でも編成中変動を示す。2.密度と張力との関係は部分的には略々正比例するが、特定の密度以上では急に張力の増加を示す。3.Tcの変動はテンシヨンバーの運動に影響し、従って瞬間張力も編成中非週期的な変化が生じる。4.Tcの大きさは1/1トリコット、120d人絹糸使用、密度70course/in以下では1~4gである
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© 社団法人日本繊維機械学会
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