繊維機械学会論文集
Online ISSN : 1883-8723
ISSN-L : 0040-5051
変化組織をもつ2枚おさトリコット編布の二軸伸長特性に関する理論的研究
たて編布の二軸伸長特性に関する研究―第5報
柳川 良樹川端 季雄河合 弘廸
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1971 年 24 巻 5 号 p. T75-T84

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抄録

目的 プレーントリコット編布の二軸伸長理論をアンダーラップ部のふりの数の大きい2枚おさトリコット編布に拡張する. さらに糸の圧縮特性を導入して理論の精密化をはかる. 成果 プレーントリコット編布の二軸伸長理論を, アンダーラップ部のふりの数がプレーントリコット編より大きい一般のトリコット編布の二軸伸長特性を計算できるように拡張, 発展させた. 糸伸び効果領域に交差部分における糸の圧縮変形の効果を導入して, 理論を精密化した.本理論により網目編のような特殊構造を有するもの以外の大部分の2枚おさトリコット編布の二軸伸長特性の予測計算が可能になった. 本理論を用いて理論計算を行ない, 種々の因子が編布の二軸伸長特性に及ぼす影響について検討した.

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© 社団法人日本繊維機械学会
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