抄録
目的 従来から勘と経験をたよりに行なわれていた被服パターンのレイアウトに対してディジタルコンピューターを用いて型入れ作業の自動化を試み, ロス率とジョブタイムの大幅の低減をはかることを研究の目的とする.成果 (1) 型紙配列にあたって必要な選択, 向き, 位置を満足する基本操作とこれから導かれる配列のための状態変数を決定した.(2) 図形を単体からなる複合体表示を用い, 平行, 転回の運動とエンベロープの擬念を導入して有効なセカンドアルゴリズムを得た.(3) このアルゴリズムを基礎としたコンピュータープログラムを作製し, 実際の型紙に応用してロス率とジョブタイムの大幅な低減を行なうことができた.