繊維機械学会誌
Online ISSN : 1880-1994
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コイル材切削法による金属繊維製造装置の開発
兼子 正生柳沢 章鈴木 亨
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1996 年 49 巻 10 号 p. T260-T268

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抄録

目的 優れた特徴の多いコイル材切削法による金属繊維の製造法を実用化することを目的として, 製法上の問題点を解消する方法と, それの対応する製造装置の検討を行った.成果 製法上の問題点である, 切削時の薄板相互の溶着防止効果に優れた分離膜材として湯溶性樹脂であるポリビニルアルコール (PVAL) を用い, コイル素材への被覆装置, 繊維製造装置を開発した.これらの装置を用い各種ステンレス鋼, ニッケル, チタン等の金属繊維製造を行い, いずれの材種においてもPVAL皮膜厚さ10~20μmで, 良好な繊維が効率良く製造できた.また, コイル材切削法のような切削で得られる折損しやすい金属繊維に適した不織布製造装置を開発した.

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© 一般社団法人日本繊維機械学会
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