Tropics
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インドネシア群島における更新世固有動物相
Fachroel AZIZ
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2000 年 10 巻 1 号 p. 135-143

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抄録
インドネシア群島はアジアとオーストラリア大陸の聞に位置する。それはワレシア地域を挟んで,スンダとサフール陸棚に分けられる。スンダとサフール陸棚は,更新世における構造運動と海水準変動のために,何回か大陸と繋がった。一方,ワレシアは決して大陸とは繋がらなかった。アジアの動物相がジャワ島ヘ移住してきた。その中で,あるものは"sweepstake dispersal" によってウオーレス線を越えることができた。その後,かれらは島の環境に適応し,不均衡の島嶼型固有動物相として発展した。この論文では,インドネシア群島の不均衡な島嶼型固有動物相の概要について述べる。
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© 2000 日本熱帯生態学会
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