Tropics
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大アンティレ諸島の陸棲晴乳類の歴史:生物地理,古地理,放散そして絶滅
Ross D. E. MACPHEEMACPHEEManuel A. ITURRALDE-VINENT
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2000 年 10 巻 1 号 p. 145-154

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抄録
カリプ海における二つの主な島弧ー大アンティレ諸島と小アンティレ諸島(the Greater and Lesser Antilles) は,長くて,複雑な歴史を持っている。同様の複雑性はこれらの島々の陸棲動物の生物地理的歴史に反映されている。しかしながら,それに関しては,これまでに多くの議論がなされてきたが,ほとんど疑問の解決に至ってはいなかった。この小稿の目的とするところは, 1) アンティレ諸島の古地理研究の進展に関連して,アンティレ動物群の形成に関する諸問題についての最近の幾つかの調査結果を考察すること, 2) 西インド諸島における種の多様化と枯渇(例えば放散と絶滅)の様々な証拠を,特に第四紀の間,これらの島々の動物群を襲った激変に関連して編年することである。
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© 2000 日本熱帯生態学会
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