芝草研究
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スポーツターフのサンド化と環境にやさしい水利用
―作物栽培の事例から―
宇田川 雄二
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1995 年 24 巻 1 号 p. 36-43

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抄録

砂耕栽培では, 培地の砂は粒径分布が均一で, 培地厚さは薄く, 培養液を多量に施用する。培養液の成分は, 窒素, リン, カリウムの3要素が主体で, 他の成分は培地からの溶出を期待する。窒素は尿素態が主で, 培地中の微生物によって吸収可能な形態となる。その濃度は, 高温期と低温期とで異なり, 蒸発散量に関係する。
原水は井戸水が主体で, カルシウム, マグネシウム, ナトリウム, 塩素などが高濃度で存在することがある。カルシウムやマグネシウムは施用肥料塩を減じて対応可能であるが, ナトリウムや塩素が高濃度である原水は使用を見合わせる必要も生じる。

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