芝草研究
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樹脂エマルジョンによるシマジン (CAT) の芝生地での有効利用に関する研究
竹松 哲夫近内 誠登竹内 安智
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1978 年 7 巻 2 号 p. 129-132

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抄録

ウレタン系樹脂エマルジョンをシマジンと混合併用した場合, 除草効果は長期間高く維持され芝生の根系を通じての薬害は発現しなかった。また, 別途行った実験では, Trifluralin (α.α.α-trifluoro-2.6-dinitro-N, N-di propyl-p-toluidine) や2.4-PA (2.4-dichlo rophenoxy acetic acid) ester, Dichlobenil (2.6-dichloro benzonitrile) などの揮散防止が可能であり, また, DPA (2.2-dichloropropioni acid) やatrazine (2-chloro-4-ethylamino-6-isopropylamino-1.3.5-triazine) の土壌中の下方移動をも防止できた。
このような現象の機作としてシマジンをはじめこれらの除草剤はSANPEXによって土壌表層で物理化学的に保持されており, 徐々に有効水分中に溶出して除草作用に関与するため分解・不活性化を受け難く, しかも土壌中の下方移動も少ないものと考えられる。現在, 筆者らはSANPEXの土壌の諸性質におよぼす影響と, さらにシマジンとSANPEXの混合剤の製剤化等について検討中である。
本研究を行っにあたり, 三洋化成工業 (株) 研究所よりSANPEX CE-15を提供いただき, さらに実験上の御協力を得たことをここに感謝する。

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