3次元の可視化は流れの構造を理解するための重要な方法です.本研究では,低アスペクト比のテイラー・クエット流れにおいて,任意の複数受動粒子の動きを追跡することができる可視化システムの構築を目指す.対象とする2重円筒は有限長であり,内円筒が回転し,外円筒が静止している.上下端面は固定端面とする.用いる速度データは,流れが十分に発達し定常状態に落ち着いた時刻におけるデータを用いている.スタガード格子を用いて,3次元空間上で補間するアルゴリズムを開発し,粒子を追跡することに成功した.ユーザーは,追跡開始点,時間刻み幅等を可視化操作ウィンドウ上において変更することができる.流跡線の描画後やアニメーション中に,ユーザーはマウス操作をすることにより視点を変えることができる.