可視化情報学会論文集
Online ISSN : 1346-5260
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  • 岩野 耕治, 高橋 護, 酒井 康彦, 伊藤 靖仁
    2018 年 38 巻 9 号 p. 26-35
    発行日: 2018年
    公開日: 2018/08/31
    ジャーナル フリー

     クロスウェーブレット解析を用いて,噴流出口速度および出口幅に基づいたレイノルズ数が10,000の二次元乱流噴流における瞬時のレイノルズ応力生成および打ち消しを分析した.X型熱線と小型静圧管からなるプローブで得られた圧力と速度勾配の相関の瞬間値をクロスウェーブレットで解析した.この分析により,スケールの情報を失うことなく,レイノルズ応力生成および打ち消しの空間構造を捉えることができた.レイノルズ応力の生成および打ち消しは,特に噴流の外側領域において間欠的に起こることが分かった. さらに,低周波域(=大スケール)では,生成と打ち消しが逆位相であり,レイノルズ応力生成と同時にレイノルズ応力の打ち消しが起こることも明らかとなった.これらの結果は,レイノルズ応力の生成と打ち消しが大規模な渦の内部で起こることを示唆している.

  • 浅田 洋平, 木村 匡臣, 安瀬地 一作, 飯田 俊彰, 久保 成隆
    2018 年 38 巻 9 号 p. 36-44
    発行日: 2018年
    公開日: 2018/09/30
    ジャーナル フリー

     近年,農業用菅水路の漏水検知法として,管内部にロボットを投入し,漏水部から発する音や漏水による管内の圧力変化を検出する方法が開発され, 漏水検知の精度向上が図られている。しかしながら,これらの方法は管径や管内圧力の大小によって適用の限界があり,また,漏水中の管路流れの本質を解明し,その特性を考慮した上で開発されていないのが現状である.そこで,新たな漏水検知法の開発を目指し,粒子画像流速測定法(PIV)を用いて,漏水中の管路において特に漏水の影響が大きいと考えられる漏水部下流側の流れを可視化し,計測を行った.計測には透明なアクリル管を用いて,漏水量を一定にしながら異なる流量で実験を行い,漏水部下流側の流れ特性を調査した.その結果,管路内のレイノルズ数が小さい,すなわち漏水比が大きいほど漏水部直下部では流速分布の偏りは大きくなるが,漏水部から1m離れた地点では流速分布の偏りが漏水がない場合の元の状態へとより近づくという知見が得られた.

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