テレビジョン学会技術報告
Online ISSN : 2433-0914
Print ISSN : 0386-4227
極平面走査形近傍界測定装置を用いた多面近似アンテナの近傍界測定 : 無線・光伝送
染谷 卓花山 英治高野 忠
著者情報
研究報告書・技術報告書 フリー

1993 年 17 巻 70 号 p. 1-8

詳細
抄録

衛星への搭載が計画されている展開アンテナの多くは、主鏡を多面で近似している。この近似がアンテナの近傍界や遠方界のパターンに影響を及ぼす。本研究ではまず、近傍界測定装置を構成した。次にこの装置を用いて多面近似アンテナの近傍界測定を行い、近似鏡面が近傍界に及ぼす影響を実験的に検討した。モデルアンテナを測定した結果、面素のつなぎ目に相当する位置で振幅の極大が現れた。アンテナからの距離が大きくなると、面素のつなぎ目の影響は弱まることが判明した。電流分布法を用いて求めた近傍界は、実験データとよく一致することを示した。その結果、電流分布法は多面近似アンテナの正規反射波の解析に有効であることを明らかにした。

著者関連情報
© 1993 一般社団法人映像情報メディア学会
前の記事 次の記事
feedback
Top